備忘録とか日常とか

学んだこととかを書きます。

応用情報技術者試験に合格したので振り返り

タイトルの通り、合格できました。午前90点、午後73点という結果に。
「わーい」と手放しに喜ぶこともできるけど、実際本番でかなり焦った部分などあるので今後のために振り返り。
しょうもない新人研修でPDCAがどうとか教わったので、それになぞらえてみる。

あくまで自分はこうだったという振り返りでしかないので、合格法を指南するものではないです。参考程度に。

結論

  • 参考書はリファレンス程度に使用し、過去問をメインで解く(なんなら参考書買わなくてもいい)
  • 午後問題はすべての分野を一問は解いてみる(そのあと絞る)
  • 午後試験過去問を、問題選択する時間を入れて本番の制限時間で解く
  • 外乱に動じない鋼の心を持って試験に臨む

Background

  • 高校からずっと理系
  • 学部で電気電子、大学院で情報工学を専攻
  • 暗記はあまり得意ではない
  • IPA試験の受験経験なし、いきなり応用情報受けてみる

自分のバックグラウンドはこんな感じ。
「基本情報はだいたい受かるし応用受けたほうがいいで」という先輩の挑発(?)にまんまと乗せられ、いきなり応用を受けてみた。人によっては応用のほうが受かりやすいという話も聞くが、午後試験が記述になるので自分には難しく感じた。


ネット上には「〇〇時間で合格!」や「午後対策はしなくていい」等の記事が散見されますが、ぶっちゃけ人によります。
がっつり業務でシステム構築等に携わっている人や情報科学出身の人は簡単に感じるかもしれないし、文系未経験SEの人には難しく感じるかもしれない。自分は普通に午後対策しました。

他の資格試験と比べても受験する層が幅広いと思うので、余計難易度は測りにくいと思う。難易度に関する評判はあまりあてにしないほうがいい。

Plan

  • 試験の約三か月前に応募、書籍購入
  • 午前対策二か月、午後対策一か月 を目安に
  • 午前・午後いずれも過去問から取り組む(重要)
  • 一日0.5 - 1時間くらい、週5時間以上を目標に


実は学生の時に一回受けようとして参考書を買ったのだが、5ページくらい読んで本棚の肥やしになっていた。
「お前それ計画破綻しとるやんけ」と言われればその通りなのだが、
ここから得られた知見が一つ

参考書を最初から読んで勉強するのは無理

ということ。
当時買ったのは公式の参考書(ただし平成28年度版)↓

平成31年【春期】/01年【秋期】応用情報技術者 合格教本

平成31年【春期】/01年【秋期】応用情報技術者 合格教本

出題範囲の各分野を網羅的に紹介・解説しており、これまでの出題傾向から最新のトピックなども取り上げられているらしい。これを読めば試験対策は万全…と思ったが、よほど忍耐力がないと半分も読み切れない。それくらい応用情報は出題範囲が広い。

なので何もわからない状態でも過去問から取り組み、間違えた問題を覚えていくという手順のほうが知識が身についた実感があるので捗る。
参考書はわからない部分を調べる辞書的な使い方が望ましいと考え、そのように運用した。というか最後らへんはググって調べてたのでもはや買う必要もないかもしれない。。

午前対策

午前の過去問は以下のアプリと過去問道場で、毎日通勤時間(40分くらい)問題を解く。
アプリは有料だが解説が見やすい&UIがシンプルで使いやすくておすすめ。
収録問題数が若干少ないので、ある程度覚えたら過去問道場でさらに固めるとなおよい。

応用情報技術者 午前 一問一答問題集 - Appliv
応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.com

午後対策

ネットで評判の緑の本で勉強。解説が充実している&問題数が多いのでおすすめ。

2019応用情報技術者午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

2019応用情報技術者午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)

Do

  • ひたすら隙間時間で午前問題を勉強
  • 選択問題はすべての選択肢について理解することに努める
  • 午後試験は最初から問題を絞って勉強(ダメなパターン)


隙間時間って大事で、朝家出る前に10分、通勤片道で40分、昼休みに10分、とするだけで1時間使える。午前問題なら解説読む時間含めても一問3,4分程度なので、毎日15問は解ける。継続は力なり。

午前の4択問題も、全ての選択肢に対して説明できるくらいまでやりこむのがベスト。言わずもがなだが答えだけ覚えるのは良くない。
正直午前だけなら丸暗記でも解けなくはないが、午後試験に使える知識が身につかないのでやめたほうがいい。午前午後は出題形式が違うだけで範囲や深度は同じようなものです。

午前試験に関しては上記やり方でひたすら実行したが、午後試験対策の三つめはあまり良くなかった。後述。

Check

  • 午後の問題選択にてこずった
  • 一問に長く時間を使いすぎた(アルゴリズム)
  • その結果、解答欄を間違える凡ミスを犯した(アルゴリズム)
  • 外乱に集中を乱された

午前試験

午前に関しては特に問題なく解けた。
パッと見わからなくても、頑張って考えて2択ぐらいまで絞り込んだ結果正解した問題も多かったので、
「諦めたらそこで試合終了ですよ」の精神を胸に秘めておくとよい。

午後試験

午後は選択問題であり、10問ある中から最も点を取れそうな分野の問題を4問選ぶ。(+必答問題一問で計5問解く)
自分はハナから5分野(アルゴリズム、システムアーキテクチャ、ネットワーク、組み込み、情報システム開発)に絞って勉強し、本番で4つ選ぼうとしていたのだが、その考えは甘かった。本番で解けないとめちゃくちゃ焦ってしまう。

個人的な感想でいうと、ネットワークは前提とする知識が多いため高得点が難しいように感じる(業務で扱っている人は余裕だと思う)。本番で「あ、これ無理」ってなったので、必然的に勉強していた残り四つの分野に取り組むことになるのだが、システムアーキテクチャも問題文が全然頭に入ってこない。
苦し紛れにプロジェクトマネジメントを解いて結果事なきを得たが、午後は得点率が公表されないので真相は闇の中である。。

得意としていたアルゴリズムも焦りのせいですんなり解けず、他問題を手早く済ませて時間ギリギリまで粘ってやっと解けたが、小問の解答欄を間違えるという凡ミスを犯した。焦りは本番最大の敵である。


こういう不測の事態のためにも、全ての分野の問題を一度は解いておくことが大事だと感じた。
あと各分野の勉強はしても、自分が得点できそうな分野の問題を時間内に見極める訓練もあったほうがよく、そのためには一度時間を図って午後問題を解いてみることをおすすめします。


余談だが、本番になるといろんなものが集中力を削いでくる。具体的には開始30分でいびきかいて寝るやつとか、尋常じゃないスピードで退出していくやつとか(たぶんどっちも問題解けてない)。
そういった外乱に惑わされずに問題を解く心構えをしておくと良いかもしれない。

Action

  • 高度区分試験受ける…?

高度試験まで受けるかどうか未定だが、応用情報取得後2年くらいは高度区分の午前試験が免除になるので、受けてみてもいいかもしれない。でもあんまり旨みを感じない…


以上、駄文を読んでいただき感謝します。これから受験予定の方は頑張ってください!